函館市における選挙関連情報の位置情報管理とオープンデータの活用
函館市選挙管理委員会
【概要】
函館市選挙管理委員会では投票区や投票所等の位置情報管理についてQGISを利用して行っており,特に投票区の地図作成についてはG空間情報センターで提供している法務省 登記所備付地図データを活用することで,正確な地番に基づいた地図を作成している。
【投票区地図の例】
基本は国勢調査の町丁・大字境界データを利用しているが,おなじ町内を番地で分けている場合などに登記所備付地図データによって詳細を確認することができた。
【オープンデータの活用事例】
選挙の際に候補者のポスターが掲示される選挙運動用ポスター掲示場は投票区ごとに設置数が決まっているが,あまりに近接していて効果が薄いと思われる設置場所を廃止する代わりに,選挙人に対して効率よく情報を伝えることができる場所に新たに設置を行うための分析を行うため,オープンデータを活用した。
ポスター掲示場の設置場所と2020年国勢調査から人口の5次メッシュ(250mメッシュ)を重ねることで,人口密集地であるにもかかわらず設置がない場所を絞り込み,より選挙人の目につきやすい場所への設置を行うことができた。
【今後の展望】
当選管では選挙が行われるたびに投票所ごとの投票率を位置情報と結び付けることによって,地域ごとの投票行動の特性を分析するなどの活用を行っているが,今回,G空間情報センターにおいて全国の人流オープンデータが公開されたことから,投票日当日における選挙人の行動分析に利用できないかどうか試してみたが,提供されたデータが1kmメッシュだったため,1自治体の分析を行うためには精度が荒く,有効に活用することはできなかった。
当市では選挙人の利便性を高めるため商業施設への期日前投票所の設置を積極的に行っているところであり,さらに詳細なデータが提供された際には効果的な設置場所の選定などに役立てていきたいと考えている。
人流データ(1kmメッシュ)
(参考)国勢調査人口データ(250mメッシュ)
【使用データ】
関連事例

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