G空間情報センターを活用したデータ提供業務の負担削減

G空間情報センターを活用したデータ提供業務の負担削減

これは、G空間情報センターに3TBを超える大量のデータをご登録し、データ提供業務の負担削減を行っている内閣府防災担当の事例を、加川一輝様へのインタビュー形式で掲載したショーケースです

このたびは、G空間情報センターへ大量なデータをご登録いただき、ありがとうございました。さて、今回はどのようないきさつから、当センターにデータをご登録いただけることになったのでしょうか?
加川:内閣府防災では、南海トラフや首都直下の巨大地震等について、科学的知見に基づく各種調査を防災の観点から幅広く整理・分析し、防災対応においてどのような地震・津波を想定すべきか、またこの想定される地震・津波による全国における震度の大きさや津波の高さ等を検討しています。そのため、当方では当該検討により得られた地震や津波に関する様々なデータを大量に保有しています。これらのデータは、地震・津波対策の計画の策定や避難計画の検討、将来の防災技術の発展等に活用していただくことを目的に元々一般公開していましたが、一般の利用者の方に容易に提供できるようにすることで、より多くの皆様にデータを活用していただこうと思い、G空間情報センターへデータを登録することにいたしました。

ありがとうございます。ところで、データの入手に申請が必要なのですね。申請やデータの送付は、これまでどのように行っていらっしゃったのですか?
加川:まず、所定の申請書に必要事項を記載していただき、内容について確認させていただいたうえで、希望されるデータの容量に見合ったDVDやフラッシュメモリ等の記憶媒体をお送りいただきます。次にお送りいただいた記憶媒体にデータをコピーし、申請者に返送しておりました。

申請が発生するたびに、データをコピーして郵送されていたのですね!申請数にもよるのでしょうが、相当な時間がかかっていたのではないでしょうか?また、申請数は、年間何件くらいあるのでしょうか?
加川:申請数は、多い年だと年間300件くらいありました。申請内容にもよりますが、コピーする手間だけで1件当たり数分から数十分かかります。これが300件ありますので、1年間のうち数日はコピー作業に従事していたことになります。

なるほど、年間数日間を別な業務に使えるのは、非常にありがたいことですね。
加川:ところで、現在ダウンロードの状況を、データセット名、ユーザの所属組織や登録メールアドレス等と共に毎月フィードバックいただいていますが、利用目的などもフィードバックいただけるようになればありがたいのですが…。

有償データ提供の場合には、利用目的を入力できるフォームを作成しています。他の省庁のご担当者様からも、同様なご要望をいただいていますので、現在検討中です。
ところで、みなさんどのような利用目的でお使いなのでしょうか?
加川:内閣府から直接提供していた頃の経験から言いますと、建設関連事業者さんは、主に構造物の耐震性能評価に利用されています。

自治体職員様におかれましては、どのような利用方法があるのでしょうか?
加川:ハザードマップの作成や防災計画の策定のための資料として活用していただいています。

本日はお忙しい中、どうもありがとうございました。今後ともG空間情報センターをどうぞよろしくお願いいたします。

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