PLATEAU 3D都市モデル作成のデータ・カバレッジ拡大へ ~3D都市モデル自動作成ツールβ版サービス実証開始~

株式会社リアルグローブ
CEO大畑貴弘 (中央)、COO篠田正博(左)、CFO川崎祐一郎(右)
株式会社リアルグローブ(本社:東京都千代田区, 代表取締役社長:大畑 貴弘, 以下 リアルグローブ)とアジア航測株式会社(本社:東京都新宿区, 代表取締役社長:畠山 仁, 以下 アジア航測)は、共同で開発を進める「3D都市モデル自動作成ツール」について、実用性検証を目的としたクローズドベータテストを開始します。本ツールは、国土交通省Project PLATEAU等で求められる3D都市モデル作成における生産性向上により、3D都市モデルのデータ・カバレッジを拡大し、まちづくりのデジタル・トランスフォーメーションの推進に貢献することを目指します。
1.3D都市モデル自動作成ツールβ版サービスの概要
都市のデジタルツイン化が進む中、PLATEAUをはじめとする3D都市モデルの作成・更新は不可欠となりつつありますが、そのプロセスには依然として多くの手作業が介在し、業界全体の大きな課題となっています。特に、複雑なCityGML形式の取り扱いや、LOD2の詳細モデリング、テクスチャ貼付といった手作業による工程は、効率化が強く求められています。リアルグローブとアジア航測は、この現状を打破すべく、リアルグローブが持つ最先端のソフトウェア開発力・AI技術と、アジア航測が長年培ってきた地理空間情報計測・処理に関する高度な技術と実務ノウハウを結集させました。特にアジア航測は、Project PLATEAU発足当初からデータの仕様検討やユースケース開発に深く関与し、全国各地での3D都市モデル作成においても豊富な実績を有しています。
本ツールは、建築物LOD0(外形線)/LOD1(高さ付与)/LOD2(屋根形状・テクスチャ自動生成)、道路LOD1(構造点抽出)/LOD2(歩道等抽出)、MMSデータからの都市設備LOD2抽出など、データ作成における特にボトルネックとなりやすい工程をターゲットに、自動化・効率化を支援します。

2.クローズドベータテストについて
今回のクローズドベータテストでは、実際の業務環境やテスト環境等で本ツールをご試用いただき、その効果や改善点について貴重なフィードバックをいただくことを目的としています。ベータ版ユーザは、本ツールをいち早く業務で検証できるだけでなく、開発プロセスへのフィードバックを通じて、自社のニーズに合ったツールへと進化させる機会を得られます。 初期段階(4月~6月)はアジア航測を含む数社の協力企業様と緊密に連携し、ツールの動作確認・有効性検証を行います。7月以降は、ご応募いただいた企業様の中から順次対象を拡大し、多様なユースケースでの検証を進めてまいります。測量、建設コンサルティング、GIS関連事業等で、3D都市モデル作成の効率化に意欲的に取り組まれている企業の皆様からのご応募を心よりお待ちしております。皆様からのフィードバックは、製品版リリースに向けた最終的なブラッシュアップに不可欠なものとなります。
※応募方法は、下段のリアルグローブニュースリリースサイトをご確認ください。
3.今後の展望
リアルグローブとアジア航測は、本ツールのβテストを通じて得られた知見をもとに、システムの順次バージョンアップ、そして今後のフル機能版リリースを目指し、開発を加速させてまいります。本ツールは、Project PLATEAUが目指す「3D都市モデル」の整備・活用・オープンデータ化を根幹から支え、まちづくりDXに不可欠なデジタル・インフラ構築に貢献するものと考えております。将来的には、入力データへのアクセス性を高めるデータプラットフォーム構想なども視野に入れ、3D都市モデルの作成効率化を通じて、豊かな生活と多様な働き方を支える日本の都市デジタルツイン実現と地理空間情報ビジネスの発展に貢献してまいります。
リアルグローブ ニュースリリース:https://realglobe.jp/news/news.html?pr_id=434451
アジア航測 ニュースリリース:https://www.ajiko.co.jp/news_detail/1610
■問い合わせ先
株式会社リアルグローブ SBIR担当
メール:3dauto-info@realglobe.jp 担当:篠田・高塚
(2025年5月 ニュースレター掲載)