国土交通データプラットフォームのユーザ―インターフェース刷新等リニューアル

一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会
榎本真美
一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会(AIGID)では、国土交通省から業務委託を受けて「国土交通データプラットフォーム」を構築しています。国土交通データプラットフォームは、国土交通省が保有するデータと民間等のデータを連携し、一元的に検索・表示・ダウンロードを可能にしています。
2023年4月にユーザーインターフェースを中心にリニューアルを行いました。今回のリニューアルで主に下記を実施しており、検索性や利便性が向上しています。
・ 画面表示の見直し(ユーザーインターフェースの刷新)
・ 検索方法のバリエーションの増加
・ 連携するデータの拡充・更新
大幅にリニューアルした国土交通データプラットフォームの機能や連携状況について、ご紹介します。
国土交通データプラットフォーム:https://www.mlit-data.jp/
1.国土交通データプラットフォームとは
国土交通省は、保有する多くのデータと民間等のデータを連携し、Society 5。0が目指すフィジカル(現実)空間をサイバー(仮想)空間に再現するデジタルツインにより、業務の効率化やスマートシティ等の国土交通省の施策の高度化、産学官連携によるイノベーションの創出を目指し、国土交通データプラットフォームの構築を進めています。
2.国土交通データプラットフォームの機能
国土交通データプラットフォームは様々な分野のシステムと連携しており、連携しているデータセットを横断的に検索、表示、ダウンロードができます。
(1)データの検索機能
キーワード検索(フリーワード検索)に加え、テーマ検索、データセット検索、条件指定検索(簡易検索・高度検索)、地図検索を新たに追加し、検索機能を強化しました。
条件指定検索では、入力するキーワードの予測表示が可能となりました。
(2)データの表示機能
従来の地図表示に加え、リスト表示による検索結果の表示や、表示方法の切り替えが可能となりました。リスト表示では、検索結果の並び替えや、表示項目の編集が可能です。
図1:検索結果の地図表示とリスト表示
3次元モデルをプレビュー表示できます。3次元モデルの操作や各オブジェクトの表示のオン/オフやズーム、選択が可能です。
また、検索したデータをお気に入り登録することで、一度検索したデータのリストを保存できます。お気に入りに登録したデータは、3D地図上での表示・他のデータとの重ね合わせが可能です。
図2:IFCデータのプレビュー表示と3D地図上の重ね合わせ表示
(3)データのダウンロード機能
検索からダウンロードまでの操作をスムーズに行えます。複数の検索結果、またはお気に入りデータ一覧から、必要なデータを選択してダウンロードできます。
3.連携データの一覧
現在、国土交通データプラットフォームに連携・掲載されているデータの一覧は以下の通りです。新規に、全国道路施設点検データベースとの連携を開始しました。また、電子納品保管管理システムの工事管理ファイルやBIM/CIMデータが新たに追加されています。
各データセットの詳細は、データセット一覧ページを参照してください。
表1:国土交通データプラットフォームに連携・掲載されているデータ
リニューアル内容の詳細は、国土交通省報道発表資料 「国土交通データプラットフォームを全面リニューアルしました ~ユーザーインターフェースの刷新、検索機能の強化、データ連携の拡充~」を参照ください。
今回のリニューアルにより、機能やデータが拡充され、分野横断的なデータ検索が可能となりました。インフラデータの検索や工事・業務の情報収集に、是非ご活用ください。
本リニューアルの内容や国土交通データプラットフォームに関するご質問等がありましたら、下記ページ最下部にあります「お問い合わせ」フォームよりご連絡ください。
https://www.mlit-data.jp/
(2023年7月 ニュースレター掲載)