G空間情報センターシンポジウム~発災時、G空間情報でできること~開催報告

井上陽介
G空間情報センター 副センター長
井上 陽介


 昨年12月9日(金)、「G空間情報センター シンポジウム ~発災時、G空間情報でできること~」を開催いたしました。今回もオンライン開催となりましたが、200名を超える多くの皆様にご視聴いただきました。本記事では、シンポジウムの内容をダイジェストでご紹介いたします。録画動画の視聴案内も末尾にございます。

1.G空間情報センターのこれまでの歩み
 G空間情報センター(以下、当センター) 副センター長として、他機関・データプラットフォームとの連携拡充の状況等の直近1年間の主な取り組みをご紹介しました。また、今後の取り組みとして予定している、当センターでの法務省の登記所備付地図データ(XML)公開に伴う加工データの提供等についてお話ししました。


図1:G空間情報センターのこれまでの歩み

2.基調講演:全国ハザードマップ ~「GISで災害から命を救う」 ための課題とは~
 NHK浅野様・大石様より、昨年6月放送のNHK番組のWEBコンテンツとして制作された「全国ハザードマップ」について、作成の経緯や今後の展望についてご講演いただきました。全国ハザードマップとは、国・都道府県・市区町村から収集した災害リスクデータを一元的に集約し可視化したものです。データの収集や整形のご苦労や、サービス公開後の反響について、直接関わられたご担当者ならではのエピソードをお話しいただきました。

図2:基調講演:全国ハザードマップ ~「GISで災害から命を救う」ための課題とは~

3.講演:災害情報分野におけるG空間情報を用いた取り組み
 社会基盤情報流通推進協議会(以下、AIGID) 大伴より、災害時における車両の通行実績や航空測量会社による空撮写真を掲載・公開するリアルタイム災害情報サービスについてご紹介しました。また内閣府遊佐様からは、大規模災害時に被災情報等のあらゆる災害情報を集約・地図化・共有して自治体等の災害対応を支援するISUTの取り組みをご紹介いただきました。いずれもG空間情報を用いた効果的な取り組みとして、発災時の復旧作業や災害対応業務等での活用が広がっています。


図3:講演:災害情報分野におけるG空間情報を用いた取り組み

4.座談会:発災時、G空間情報でできること
 シンポジウム後半は、NHK捧様・浅野様・大石様、東京理科大学二瓶様、AIGID関本により、前半の各ご講演を踏まえ「発災時、G空間情報でできること」をテーマに座談会形式でお話しいただきました。様々な分野のG空間情報のハブとしての当センターの役割や産官学の機関間の連携、各種取り組みに関する情報発信の方法等について、貴重なお話を伺うことができました。


図4:座談会:発災時、G空間情報でできること

本シンポジウムの録画動画を令和5年1月末まで期間限定公開いたします。ご視聴を希望される方は、以下の連絡先へご所属・お名前をご連絡ください。ご連絡いただいた方に、順次録画動画の視聴URLをご提供いたします。

■連絡先
 G空間情報センター シンポジウム担当:坂田
 a8597@aigid.jp


(2023年1月ニュースレター掲載)