高精細3次元点群データと映像を利用した富士山バーチャル観光サイト

朝日航洋株式会社
東日本空情支社 東京営業1部
法人グループ 岡本 紗季

 静岡県の VIRTUAL SHIZUOKA 構想において整備された富士山周辺の3次元点群データ「VIRTUAL SHIZUOKA 静岡県 富士山および静岡東部 点群データ」がG空間情報センターから公開されました。朝日航洋株式会社(以下、当社)では、このデータをもとに「VIRTUAL SHIZUOKA」Viewer(以下、本サイト)を構築・公開いたしました。本サイトでは当社のヘリコプターにて撮影した空撮映像なども掲載しています。
 本記事では、富士山を例に様々な角度から楽しみつくす、本サイトのコンテンツや見どころをご紹介させていただきます。
 当社は撮影からデータ整備まで幅広い取り組みをしております。本サイトを多くの人にご利用いただくことで、3次元点群データの魅力や認知度が高まり、利活用がさらに進むことを願っております。



1.3次元点群データの鳥瞰表示
 G空間情報センターから公開されている3次元点群データのうち、「LPデータ オリジナル・グラウンドデータ」、「MMSデータ オリジナル・グラウンドデータ」及び「バックパック型LiDARデータ オリジナル・グラウンドデータ」の3点をWebブラウザで表示できるようにしました。
マウス操作で自由自在に視点を変更でき、スマートフォンでも操作可能です。
LPデータは富士山山頂付近の全形を計測した正確な測量データであり、様々な角度から富士山を眺め、とてもリアルな形状を見て楽しむことができます。
登山道は更に高密度な計測データで、1合目から5合目はMMS(モービルマッピングシステム:計測機器を搭載した自動車などのモビリティで3次元データを取得する計測システム)、5合目から山頂までは、バックパック型LiDAR(計測者がバックパック型のレーザ計測装置を背負うシステム)が用いられました。バックパック型LiDARで計測されたデータは、なんと足元の凸凹まで再現されています。


図 3次元点群データ鳥瞰表示例



2.登山をバーチャル体験できる全方位画像
 本サイト画面上に黄色で表示されているラインをクリックすると、登山道の360°画像が表示され、まるで自分がそこにいるかのような、まさしく“バーチャル登山”を体験できます。本サイトで見られる全方位画像は、山頂から5合目までの区間を全方位カメラで撮影したものです。


図 登山道の全方位画像の表示例



3.空撮4K動画
 登山道から外れた山頂付近の吹き出しをクリックすると、ヘリコプターに搭載したSHOTOVER(映画やTVコマーシャル等でも使われる空撮用の大型スタビライザー)の4Kカメラにより、静岡県と当社が共同で撮影した、高画質の動画を見ることができます。動画は、冬期の富士山の山頂部をズームアップした映像も含まれています。


図 動画で見られる山頂部のズームアップ



4.縦断図
 富士山の静岡県側の登山道は、山頂を起点とする「静岡県道152号富士公園太郎坊線」という一般県道です。登山道上の吹き出しをクリックすると、縦断図のjpgファイル名が入ったウインドウが画面右上に表示され、そのウインドウにあるjpgファイル名をクリックするとLPデータから作成した県道の縦断図が表示されます。登山道の傾斜が正確に何度あるのか知りたいという、ちょっとマニアな方にお薦めのコンテンツです。


図 登山道の縦断図表示イメージ(©静岡県)

 「VIRTUAL SHIZUOKA」Viewerは、ハイクオリティなVIRTUAL SHIZUOKAのデータに対し、当社の高解像度撮影技術を組み合わせた充実のコンテンツです。私共の技術と情熱を、より身近に感じていただけるものと自負しております。是非世界遺産「富士山」を隅々までご堪能ください。



■本記事に関するお問い合わせ
 朝日航洋株式会社 モビリティ空間技術部、営業統括部
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 朝日航洋株式会社 企画室広報担当
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