現場が変わる街路樹管理DXのご紹介

日本工営株式会社
統合情報技術部
坂田 理子
■街路樹管理のDXで都市の緑を守る
都市の景観や環境保全に欠かせない街路樹。しかし、大径木化により道路交通に支障が出たり、全国で倒木事故発生がニュースになったりするなど、その管理には多くの課題が伴います。紙ベースで分散した情報、更新されないデータ、現場との連携不足—これらは、効率的な維持管理を阻む要因となってきました。街路樹管理を行う国や自治体のこうした課題を解決するため、日本工営では、行政機関の街路樹台帳の電子化や街路樹データベース整備を支援する取り組みを行っています。
本取り組みでは、緑地維持管理の計画策定や樹木点検・診断等業務の受託部門との連携によって、維持管理の実態即したシステム構築を行います。行政機関の現行の街路樹管理方法を把握したうえで、街路樹管理に必要な項目を整理しオンラインのデータベースシステムに集約します。オンラインアクセスができるようになることで、リアルタイムでの情報更新と活用が可能となり、効率的な情報管理と迅速な対応が実現します。さらに、クラウドシステムであることで、行政機関職員以外にも街路樹管理に関わる外部関係者(維持管理業者、樹木点検・診断実施者等)もアクセスが可能となります。これにより、一連の街路樹管理に即した情報共有、データの更新が可能となることで、包括的な管理体制の構築が期待されています。

図1:街路樹データベース概要
■現場での活用と導入効果
現場では、モバイル端末を活用して現在位置と照合しながら情報確認・入力が可能です。専用アプリケーションは不要で、Web経由での操作が可能なため、点検・診断・維持管理作業の効率を飛躍的に向上することができます。個々の行政機関で行っている作業内容に応じた情報入力フォームを作成することで、必要な情報を現場で即座に記録することが可能です。既存の地図情報や行政システムとの連携も可能で、CSV形式でのデータ連携に対応しています。
導入いただいた行政機関からは「情報のリアルタイム性の向上につながることが期待される」との声も寄せられています。このような街路樹管理のDXは、都市の緑を守るだけでなく、住民や行政の負担軽減にもつながる重要な取り組みと考えています。

図2:街路樹データベース利用イメージ
日本工営は、今後も行政機関の街路樹管理の仕事のしかたの転換/変革に貢献していきます。
■問い合わせ先
日本工営株式会社
統合情報技術部 坂田 理子 E-mail:a8597@n-koei.co.jp
環境部 阿部 勉 E-mail:a8020@n-koei.co.jp
(2025年8月 メールマガジン掲載)