2024年度グッドデザイン・ベスト100受賞 空間情報共有プラットフォームSonicWeb-DXのご紹介

国際航業株式会社
事業統括本部 事業推進部 担当部長
自治体推進G グループ長 繁田 啓介
1.初めに
国際航業株式会社の空間情報共有プラットフォームSonicWeb-DXが、この度2024年度グッドデザイン・ベスト100(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)に選出されました。SonicWeb-DXは、外部と連携することによる業務の変革やインフラ管理を始めとした行政業務のDX化を促進するソリューションです。今回は、本ソリューションの概要及び横浜市様での事例を紹介します。
2.概要
空間情報共有プラットフォームSonicWeb-DXは、国・県・市区町村職員向けのクラウド型GISです。インターネット上の多様な主体(住民・事業者・SNS・オープンデータ等)と接続・連携し、インフラ(道路・下水道等)管理を効率化します。また、インターネットから総合行政ネットワーク(LGWAN)へ自動接続することにより、アナログプロセスからの脱却や行政DXを実現します。
図1:SonicWeb-DXコンセント図
3.横浜市様での事例
2024年7月から運用中の横浜市の事例をご紹介します。横浜市では年間5万件もの道路、公園、河川及び下水等に関する要望陳情が寄せられており、それらは電話・メール・対面を通じて収集され、処理が完了するまで情報が管理されています。また、職員は現地で要望内容の確認を実施する必要があり、これまでの現地調査時には庁内から紙図面等を持参し、手書きでの記入を行い、帰庁後調査結果をシステムへ入力するという手間が発生していました。
これらアナログプロセスからの脱却を実現するものとして、SonicWeb-DXを導入されました。SonicWeb-DXを利用することで、従来の電話や対面での要望苦情に加え、道路に関してはLINEからの通報を受け付けており、LINEでの投稿の場合は、SonicWeb-DXの地図上にリアルタイムに展開が可能となりました。また、職員はタブレットを持参することで陳情内容を現地で確認し、その場で情報を入力することができます。また現地調査結果は庁内のGISに自動反映されるため、それ以上の処理は不要となります。このように、SonicWeb-DXはインフラ管理・現地調査におけるDXに寄与しています。
図2:SonicWeb-DXシステムイメージ(Googleストリートビュー連携)
4.拡張性
SonicWeb-DXはインフラ分野の維持管理だけではなく、SNSで投稿されたリアルタイム災害情報の収集や、都市OS・オープンデータとの連携による地図への重畳表示、車両や人の動態の表示・共有を行う動態管理等、多岐にわたる分野において様々なユースケースでご活用いただけます。G空間情報センターにて公開されている法務省登記所備付地図の背景地図への搭載・活用事例も生まれてきています。
5.まとめ
SonicWeb-DXは、行政内部と外部を繋げることで行政DXを実現し、業務の変革やインフラ管理のDX化、住民とのコミュニケーションの活性化を促進します。更に、都市OSやスマートシティーサービス、G空間情報センターで提供されているオープンデータといった様々なデータやプラットフォームとの連携により都市DXを推進することで「自治体DXの可能性」を広げていきます。
6.お知らせ
本ソリューションSonicWeb-DXのオンラインセミナーを11月7日に実施します。ご関心のある方は是非ご参加ください。
(※※行政機関の職員様以外のお申し込みはお断りさせていただく場合がございます。予めご了承ください。)
https://kkc-webinar.seminarone.com/241107-SonicWeb-DX/event
■問い合わせ先
国際航業株式会社 繁田 keisuke_shigeta@kk-grp.jp
(2024年10月 メールマガジン掲載)