位置情報ベースのタスク管理ツールLOBSTAで防災施設の点検・報告作業をデジタル化

 地域の課題解決に貢献する作品を表彰する「アーバンデータチャレンジ(以下、UDC)」において、商用サービスや学術研究にスポットを当てる「ビジネス・プロフェッショナル部門」。UDC2021の受賞者チームのプロジェクトを3回のシリーズで皆様にご紹介しています。
 第二回目となる今回は、優秀賞を受賞したチームのツール「LOBSTA」(ロブスター)!ツールによる社会課題解決のポイントや活用可能な分野について、開発元である合同会社Georepublic様よりご寄稿いただきました。

優秀賞
プロジェクト名:位置情報ベースのタスク管理ツールLOBSTAで防災施設の点検・報告作業をデジタル化


合同会社Georepublic チーム 「LOBSTA」
代表 関治之

 私共Georepublic(以下、当社)は、オープンソースのGIS (地理情報システム)を活用し、より良い地域社会を築くためのソリューションを開発・提案する企業です。世界中から開発のリソースを集められるオープンソース・コミュニティと深いつながりを持つメンバーが多く、その利点を活かしたプロジェクトの運用を得意としています。

森林管理から着想を得た「防災施設の点検・報告作業のDX化」
 株式会社百森様では、当社の開発したLOBSTAを森林管理ツールとして導入いただいております。森林管理では、自治体から提供される地図のオープンデータを活用して、現地からエリア毎にスマートフォンで伐採タスクの管理をしています。このユースケースがベースとなり、防災施設点検に活用できる着想を得て、今回のUDCへの応募となりました。

 災害の多い日本では、全国で75万箇所以上の防災施設が設置されています(独自調べ)。有事の際に確実に使えることが求められるため、日頃の施設点検はとても重要です。

 LOBSTAは、①スマートフォンの操作による簡易な点検記録と報告管理、②点検結果の地図表示・共有などの特徴を有しています。当社は、この特徴を生かし、施設点検の効率化を図る「位置情報付きタスク管理ツール」として、LOBSTAの適用範囲の拡大に取り組みました。


図:LOBSTAを用いた防災施設点検のワークフロー

 タスク管理を地図(位置情報)で簡単にできたらいいのに…という要望に応えるツールとして、 LOBSTAが寄与・貢献できると自負しております。LOBSTAの基幹技術は、既に実績あるものとしてリリースされており、 森林管理や施設点検だけでなく、配送管理など様々な事業分野のタスク管理に活用いただけます。

【自治体の皆様へ】
 日々の施設の整備点検などの稼働軽減にお役立ていただければと思います。現在、LOBSTAの無料ベータ版を提供中です(自治体以外の皆様ももちろんご利用可能です)。
 この機会にご利用いただければと思いますので、ご検討よろしくお願いします。

詳しくは下記弊社HPをご参照のうえ、お気軽にお問い合わせください。

LOBSTA公式HP
https://www.lobsta.jp/

<お問合せ先>
本基盤を活用したサービス開発/協業に関するお問合せ
https://www.lobsta.jp/contact/

(2022年5月メールマガジン掲載)