オープンデータから始まるイノベーション

~オープンデータから始まるイノベーション!~

G空間情報センターでは、様々なオープンデータチャレンジやオープデータサイトにデータ提供パートナーとして協力しています。G空間情報センター(社会基盤情報流通推進協議会)として自ら運営を支援しているデータイベントである「アーバンデータチャレンジ」とデータ提供パートナーとして協力している「東京公共交通オープンデータチャレンジ」についてご紹介します。

【アーバンデータチャレンジ2019 with土木学会インフデータチャレンジ2019】

(主催:アーバンデータチャレンジ実行委員会事務局)

<アーバンデータチャレンジ(UDC)とは>
地域課題の解決を目的に、主に地方自治体を中心とする公共データを活用したデータ活用型コミュニティづくりと一般参加を伴う作品コンテストを2014年から毎年開催しています。
開催のコンセプトは

○合言葉は「データの力を、まちの力に」
○全国の都道府県単位で「地域拠点」を通じた全国的な活動展開
「地域拠点」を認定し、年間を通した各種イベント開催を実施し、多様な主体による持続的なコミュニティの形成・成長・横展開をしています。誰でも地域拠点の活動に参加できます。
地域拠点は、公募による活動計画書の提出を経て各都道府県1箇所認定し、活動経費として、民間企業等からの協賛により合計10万円(2回以上の活動が条件)を支援しています
○地域課題の解決を目的とした「コミュニティ形成型・コンテスト」
地域課題の解決を目的とした地方自治体・企業・大学・市民活動組織等が、データを活用してチャレンジする「コミュニティ形成型・コンテスト」で誰でもコンテストに作品を応募できます

<UDC 2019の取組み事例>
2019年のUDCでは、兵庫県様から、兵庫県全域のDEM,DSMデータをG空間情報センターに登録いただき、人気のコンテンツとなっています。このデータを活用した活動として、兵庫県グラウンドデータ活用推進チームが提案した、「グラウンドデータの整備とオープンデータ化の取り組み」が応募され銅賞を受賞しました。
その取組を紹介します。

<概要>
兵庫県では、新サービスの創出や課題解決など様々な分野での活用を想定し、航空レーザー測量で取得した全県域の高精度な3次元データを誰もが使いやすいデータに加工しオープンデータとして公開しました。立体化が可能な「高さ」の位置情報を含む1mメッシュのデータセットの公開は全国初の取り組みです。本県がファーストペンギンとなり航空レーザー測量を実施している国や各自治体にこの取組が波及することを期待しています。

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この取組は組織を超えた関係者の連携により実現しました。従来であれば航空レーザー測量の発注部局のみが当該データを利用していたところですが、データの価値に気づいた他部局の職員が調査・研究しデータを整備しました。その後、オープンデータ推進担当と連携してデータ公開を実現。さらに、外部専門家や他府県職員と連携して、QGISやひなたGIS等で本データを利活用できる環境づくりを進めました。


ひなたGIS

【東京公共交通オープンデータチャレンジ】

(主催:公共交通オープンデータ協議会)
公共交通オープンデータ協議会(ODPT)が主催となり2017年より継続的に開催しているコンテストで、G空間情報センターは第1回からオープンデータパートナーとして、協力しています。2020年3月現在、第4回チャレンジが開催中で2019年11月18日(月)~2020年10月15日(木)まで応募期間となっています。
東京公共交通オープンデータチャレンジは、世界一複雑とも言われる「東京」の公共交通を、訪日外国人の方、障碍を持つ方、高齢者の方を含む、誰もがスムーズに乗りこなせるようにすることを目指し、公共交通データのオープン化を進めてきました。
第3回東京公共交通オープンデータチャレンジでは、G空間情報センターに登録されている駅構内図、施設情報、歩行空間ネットワークデータ等の国土交通省データや首都圏の主要な公共交通機関に関するデータが公開され、国内海外を合わせて、約1000 件の開発者登録、約90件の作品応募がありました。


東京駅周辺屋内地図

G空間情報センターでは、データチャレンジなどの取組のご相談も受付います。データチャレンジなどを開催したい方は、センターに登録されているオープンデータだけでなく、イベント参加者向けの限定公開データの登録も可能です。ぜひ、お声がけください!

【利用データ】